Web版「大分の国保」

Web版「大分の国保」Vol.275

保険者ルポ 玖珠町

鬼ヶ城古墳玖珠町の位置、地形
 玖珠町は大分県の西部に位置し、総面積は286.44平方キロメートル、県全体の4.5%を占めています。九州では第一の河川である筑後川の上流、玖珠川が東西に貫流し、落差が大きい三日月の滝、清水瀑園をはじめ滝や湧水地が随所に見られます。
 また、玖珠盆地を取り囲むように、我が国最大の二重メーサー台地の万年山、伐株山、岩扇山、鏡山がそびえています。また、北境に接して耶馬渓、南境には九重連山さらに東方には4千haに及ぶ日出生台原野が広がり、豊かな山なみの懐に抱かれている印象を受けます。隣接する市町村は九重町、日田市、中津市、宇佐市、由布市、小国町(熊本県)があります。
 玖珠町内には、JR久大線(豊後森駅、北山田駅)がとおり、主要幹線道路として東西に大分自動車道(玖珠IC)、国道210号線、南北には国道387号線がとおり、福岡・北九州・熊本へ90分圏内、大分市には60分圏内に位置する交通の要衝となっています。

こいのぼりとこども文化・歴史
 玖珠町には旧石器時代以前から人が住み始めたとされ、旧石器時代からの遺跡・出土品が多く発見されています。奈良時代に編纂された「風土記」のうち「豊後風土記」にも「球珠の郡」の記述があります。太古の昔より人が住み、はぐくまれた玖珠の地は国指定史跡の角群礼城跡をはじめ多くの文化財が残っていいます。また、自然についても大岩扇山は国指定の天然記念物に指定されています。


玖珠町のデータ
町章

町章
昭和43年制定。
この町章は、デザインを町民より募集し、昭和43年4月に制定されたものです。
デザインは『郷土の代表的な万年山と育林の伸びゆく姿』を表わしています。

町の花「レンゲツツジ」イメージ 町の花「レンゲツツジ」

  • ■人口         17,451人
    ■世帯数        6,803世帯
    ■国保被保険者数    5,353人
    ■国保世帯数      2,891世帯
  •  平成23年3月末現在

国保保健事業の状況

◆糖尿病予防教室
糖尿病予防教室 糖尿病予備軍の方を対象に、生活習慣の改善を目的とした予防教室を行っています。医師による講話、健康運動指導士による講話及び実技指導、食生活改善推進協議会の指導による調理実習などを実施します。


◆健康づくり推進事業
 保健委員や関連団体が中心になって、地域の健康づくりのために、自治区での健康教室やウォーキング大会等を開催しています。特定健診受診の呼び掛けや、閉じこもり防止を目的に、保健委員が自治区住民へ声かけ運動を行っています。
  • 自治区での運動教室の様子
    自治区での運動教室の様子
  • 自治区での健康教室の様子
    自治区での健康教室の様子
  • ウォーキング大会の様子
    ウォーキング大会の様子

◆健康福祉事業
 関係機関や町内の住民組織と連携して健康福祉事業の推進を図り、「健康福祉まつり」・「健康づくり講演会」・「われら現役大会」などのイベントを開催しています。

  • 健康福祉まつりでは、脳内年齢・血管年齢測定コーナーが人気です。また、花セラピー・ペットセラピー・フルート演奏などで癒しを体験できるコーナーなど、こころと体の健康づくりのヒントが満載です。

  • 健康づくり講演会では、講演会の他、健康づくり推進協議会による創作健康劇が上演されます。

◆特定健診及び特定保健指導
 特定健診受診者には、個別面接にて健診結果を説明する、健診結果説明会を行っています。特定保健指導利用率の向上を目的に、初回面接は健診結果説明会と同時開催しています。


国保連合会通常総会

平成23年7月27日(水)10:30より大分センチュリーホテルで開催

報告事項
   報告第1号 規約の一部改正

議決事項
   議案第1号 平成22年度事業報告の認定
   議案第2号 平成22年度一般会計及び特別会計歳入歳出決算並びに財産の認定
   議案第3号 規約の一部改正
   議案第4号 平成23年度一般会計補正予算(第1回)
   議案第5号 平成23年度診療報酬審査支払特別会計補正予算(第1回)
   議案第6号 平成23年度後期高齢者医療事業関係業務特別会計補正予算(第1回)
   議案第7号 平成23年度介護保険事業関係業務特別会計補正予算(第1回)
   議案第8号 平成23年度障害者自立支援事業関係業務特別会計補正予算(第1回)
   議案第9号 平成23年度特定健康診査・特定保健指導等に関する費用支払特別会計補正予算(第1回)
   議案第10号 平成23年度保険財政共同安定化事業・高額医療費共同事業特別会計補正予算(第1回)
   議案第11号 平成23年度第三者行為損害賠償求償事務共同事業特別会計補正予算(第1回)
   議案第12号 平成23年度妊婦乳児健康診査費審査支払特別会計補正予算(第1回)
   議案第13号 平成23年度後期高齢者医療レセプト点検事業特別会計補正予算(第1回)
   議案第14号 平成23年度保険者協議会関係業務特別会計補正予算(第1回)
   議案第15号 平成23年度国保高齢者医療制度円滑導入基金事業特別会計補正予算(第1回)
   議案第16号 大分県国民健康保険団体連合会役員の選任について

   以上の議案すべて原案どおり可決された。

平成22年度会計決算

 「経費の節減」、「審査の充実・強化」、「人材育成」の3点を重点に事業運営を行った。 あわせて、IT化の急速な進展に伴い、データ管理の安全・確実性が求められることから、情報セキュリティ体制の強化にも取り組んだ。

平成22年度事業報告

歳入合計 381,327,256,645円
歳出合計 380,773,620,107円
翌年度繰越 553,636,538円

ミニスポット

特定保健指導従事者研修会

 平成23年7月13日、8月5日の2回大分市で開催。
 市町村保健師等を対象に、特定健診・特定保健指導に関する現状と課題、生活習慣病に関する最新情報について理解するとともに、より効果的な保健指導技術を学ぶことにより、個人及び地域の生活背景に配慮した的確な保健指導の実践能力の向上を図った。

特定保健指導従事者研修会

 収納アドバイザーが直接保険者を訪問し、収納対策の指導・助言をおこない、収納率向上に寄与する。
 今年度は、大分市、別府市、中津市、佐伯市、津久見市で実施する。

豊の国の民話 玖珠町

鬼ヶ城のお話

鬼ヶ城のお話

 ずっとずっと昔のことじゃ。平田山(ひらたさん)に三匹の鬼が住んでいたということじゃ。
 じゃがのう、困ったことにこの鬼たちは、夜になるとふもとの村にでてきては、野菜やニワトリをぬすんだり、時には子供までさらっていったということじゃ。
 村人たちはたいそう困ってのう、この村で一番知恵のすぐれた善神王様(ぜじんのうさま)に、何とか助けてくれとお願いに行ったということじゃ。
 さすがの善神王様もたいそう困ったが、三日三晩考えた末に、ゆうぐれを待ってたった一人で鬼の住む平田山に登っていったということじゃ。
 平田山のちょうじょうでは、鬼たちが酒もりをしていた。善神王様は鬼たちに、「どうじゃな鬼さん方、ひとつわしと力くらべをしてみらんかな。」と話し始めたんじゃ。
 鬼たちは、たいそう善神王様をバカにして笑ったが、とうとう力くらべをすることになってしもうた。
 その力くらべというのは、鬼たちは、次の朝のいちばんどりが鳴くまでに岩の家を造る。善神王様は、雨を降らせる。その上に鬼たちに負けたら大事な娘をやるという約束までしてしもうたんじゃ。
 鬼たちは、「あわてるこたあねえ。わしら三人じゃ、岩室(いわむろ)なんぞ一晩もかけるこたぁあるめえ。一杯飲んでひと眠りしてからでも夜明けまでには十分まにあう。」と、また酒もりを始めてしもうた。
じゃがのう、しばらくするとポッポッと雨が降り始めて来たんじゃ。
 「こりゃいかん。善神王のやつ、なかなかやりおるわい。わしらも仕事にかからななるめえ。」と鬼たちは、岩を運び始めたんじゃ。
 なんせ大きな鬼たち三人が岩を運ぶんじゃ、あっという間にその辺の岩はのうなってしもうた。
 「こりゃいかん。向こうの山まで取りに行かなならん。みんながんばれよ。」と、向うの山の岩も運び始めた。
 大きな木のかげからこれを見ていた善神王様は、「こりゃいかん。いちばんどりが鳴くまでに全部できあがってしまうぞ。大変なこっちゃ、いそがな。パタパタパタ コケコッコー。」と、いちばんどりのまねをして鳴いたんじゃ。  
 あとひとつ岩をつめば岩室が出来あがるという時に、善神王様のいちばんどりの鳴きまねにすっかりだまされた鬼たちは、岩扇山(がんせんざん)をこえ、福万山(ふくまんざん)をこえて塚原(つかはら)の方へ逃げていったということじゃ。
 こうして鬼たちの造りかけた岩室は、今でも平田山のちょうじょうに残り、「鬼ヶ城(おにがじょう)」と呼ばれて人々に親しまれておるわけじゃ。 
 こんなことがあってからこの土地を「岩室(いわむろ)」と呼ぶようになり、里の人々をすくった善神王様は、今でも平田山に祭られ、毎年九月の祭りには、多くのさんぱいしゃがあるということじゃ。

こくほでホッ!と一息コーナー

玖珠町の郷土料理紹介

子育てだんご汁の紹介

だんご汁 子育てだんご汁

 玖珠町には昔から「だんご汁」という伝統的な食べ物があります。ところによっては、これを「だご汁」とも言います。
 「だんご」は小麦粉や米粉、もち米粉をこねて作りますが、最近では小麦粉だんごだけの「だんご汁」が多いようです。
 「だんご汁」はそれぞれの家によって作り方があり、それが「オフクロの味」となっています。
 「だんご」は一度茹でてから、味噌や醤油仕立てで大根や人参など季節の野菜と一緒に煮込みます。
 この地方では、米粉やもち米粉で作った「だんご汁」の事を「子育てだんご汁」と言っています。
 この「子育てだんご汁」には必ず、米粉、もち米粉のだんごと芋がらを入れます。
 もち米粉で作っただんごは「母乳の出がよくなる」芋がらは「血のめぐりがよくなる」とも言われ、古くから出産後の嫁にしゅうとめが振舞う習慣がありました。
 また、丸いだんごには「赤ちゃんが丸々と育つように」との願いも込められています。
玖珠町では食の環境が豊富な昨今、中々家庭で作る事が少なくなった「子育てだんご汁」を郷土の料理として紹介しています。

材料

  • 小麦粉…………………200g
    もち粉(寒ざらし粉)…100g
    さといも…………………120g
    ゴボウ……………………80g
    ニンジン…………………80g
    しいたけ…………………2~3枚
    ダイコン…………………150g
    芋がら(ずいき)………少々
    ネギ………………………少々
    みそ………………………80g
  • 1芋がらは水で戻し食べやすい長さに切る。 ゴボウはそぎ切り、ダイコン、ニンジンはイチョウ切りにしておく。 (季節によって野菜は変えてもよい)
  • 2もち粉に水を加えて耳たぶの柔らかさになるまで十分に練る。 (小麦粉も同様に)
  • 3鍋にいりこ、昆布でだしをとる。
  • 4野菜を3に入れて火にかけ、火が通ったらみそを入れ、味を調える。
  • 5最後に丸めただんごを入れ、だんごが浮かび上がってきたら完成。
    器に注ぎ、ネギをちらす。(ゆずごしょうを入れてもおいしく召し上がれます。)

豊後牛の紹介

豊後玖珠牛の紹介

豊後玖珠牛の由来

 豊後玖珠牛は、その名のとおり、大分県の(旧藩時代)豊後と呼ばれた地方の「玖珠郡」で昔から飼われていた和牛で、農耕用の貴重な労働力として活躍していました。
 選び抜かれた血統を取り入れた品種改良により、全国畜産博覧会で一等賞を取るなど、優秀な能力と由来を持つ、大分県、玖珠特産の「豊後玖珠牛」が誕生しました。

豊後玖珠牛のこだわり

 大分県西部に位置する玖珠郡は久住、阿蘇、日出生台などに囲まれた高冷地にあり、緑豊かな山々から湧き出る豊富な水と緑は、繁殖・肥育にとって最高の環境を与えてくれています。
 豊後玖珠牛は森林に囲まれた冷涼な高地で肥育されており、良質な肉の源泉となっています。
 玖珠の雄大な大地で育ったことを感じる、しっかりとした味わいをご賞味ください。

豊後玖珠牛の美味しさの秘密

 きめ細かい霜降りを持ち、まろやかでとけるような風合いを持つ「豊後玖珠牛肉」。
 牛肉の味を左右する肉質は、血統に大きく影響されます。
 大分県は優秀な種牛、「千代山」・「糸福」・「寿恵福」など代々、天皇賞や農林水産大臣賞を受賞するなど、全国的にも高い評価を受けています。その良質な血統の仔牛を供給主体の産地から地域で肥育することができるようになりました。

豊後玖珠牛の美味しさの秘密

 食感には肉の軟らかさが、多汁性には脂肪の質、いわゆるオレイン酸(不飽和脂肪酸)が大きくかかわるといわれています。
 豊後牛はオレイン酸を作る遺伝子を保有する割合が高く、特に長期肥育された豊後玖珠牛はキメの細かさとともに美味しさの元になっています。

編集後記

今年の夏も猛暑でしたが、扇風機や緑のカーテンなど節電・暑さ対策で猛暑の夏を乗りきられたと思います。  やっと秋風の吹く涼しい時期となりました。秋といえば「収穫の秋」、食欲をそそるものばかりですが、バランスのとれた食生活を心掛け、適度な運動で健康の収穫も如何でしょうか。